世界エイズ研究予防財団 日本事務所 では、「エイズの最良のワクチンは教育である」という考えに基づき、子どもたちとの対話を通じたエイズ予防活動に取り組んでいます。
近年のコロナ禍を経験し、感染症を治すこと以上に「予防」することの大切さが、以前にも増して認識されるようになりました。エイズは知識により予防できる典型的な感染症です。エイズを学ぶことで子どもたちが「予防」について考え、自分の身を守る行動を取れるように授業を行なっています。
「世界エイズデー(World AIDS Day)」の12月1日は、世界レベルでのエイズのまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を目的に、WHO(世界保健機関)により制定され、毎年世界各国でエイズに関する啓発活動が行われています。
今年は世界エイズデーに合わせて、安八町立登龍中学校から9度目となるエイズ講話の依頼をいただき、新型コロナウイルス感染症対策として、十分なスペースを確保できる体育館で開催しました。
はじめはエイズという病気についてあまりピンと来ていなかった子どもたちも、話を聞くにつれて興味を持ってくれた様子が伺えました。
質疑応答では、エイズの感染経路や予防方法、感染したかを判別する方法など、コロナ禍を経た子どもたちの病気予防への意識・知識の高さが印象的でした。
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主な質問は以下の通りです。
Q. HIVの予防方法はありますか?
A. 病気の特性を知り、感染経路を知ることが大切です。
Q. HIVに感染したかはどこで判断できますか?
A. 保健所へ電話してください。検査が受けられます。結果は1時間半ほどでわかります。
しかし、感染してすぐに検査しても正確な判定ができません。怪しいと思った時から3ヶ月後に検査を受けてください。
Q. エイズの初期症状はありますか?
A. 風邪に似た症状があります。怪しいと思ったら3ヶ月後に検査を受けてください。
Q. 医療が発達しているのになぜウイルスを0にすることができないのですか?
A. ウイルスの数を減らすことはできます。しかし、どんどん変異するため薬が対応できません。そのため0にはなりません。
CATEGORY:エイズ予防講演(教育現場にて)