はじめに、エイズに苦しむ人々への理解と支援の意思のシンボルである「レッドリボン」をみんなで作り、全員がレッドリボンを自分の服につけて講演がスタートしました。
今日勉強する病気の名前は「AIDS(エイズ)」でエイズになった人を「エイズ患者」と呼び、エイズの原因となるウイルスの名前は「HIV」でHIVに感染しているけれどエイズを発症していない人を「HIV感染者」と呼ぶので、まずこの4つの言葉を覚えてほしいと話しました。
日本や岐阜のHIV感染者数・エイズ患者数や、医療費がいくらかかるか、今は医学の進歩によりHIV治療薬は1日1錠になったことなど、パネルや道具を使って説明しました。所々で子どもたちに4つの言葉を確認したり、道具を使った説明に参加してもらったりと子どもたちと対話をしながら講演は進みました。
エイズは知識が最大の予防策で、感染経路は3つしかないので知識を持って行動すれば予防できる病気であること、今日学んだ知識を活かしてまずは自分の身を守ることが大切であると伝えました。
子どもたちは熱心に話をきき、HIVの薬の値段の話や、一度感染してしまうとウイルスが死ぬことはないというところなどの話では驚きの声があがっていました。
質問の時間にはたくさんの子どもが次々手をあげてくれました。
-----今回受けた質問の一部をご紹介-----
Q. HIV感染者になったらどうしたらいいのですか?
A. 心配になったら、近くの保健所で検査を受け、相談することができます。感染していたら、拠点病院へ行って薬を処方してもらえば、HIVに感染してもエイズの発症を抑え普通の生活をすることができますが、気が付かずに放置するとエイズ患者になってしまいます。
Q. 感染しても10年間なんの変化もないのですか?
A. 約10年間はほぼ変化がないので、本人が気づくことがないです。そのことが、最初の一人から感染者がこんなにも増えてしまった原因とも言えます。
Q. HIVを予防するにはどうしたらいいですか?
A. この病気について勉強すれば予防できます。知識をもって行動することが大切です。