12月1日の「世界エイズデー」に、岐阜県羽島郡の岐南町立東小学校にて、6年生の生徒を対象にエイズ予防講演を行いました。
◆岐南町立東小学校(2016年12月1日)
とても元気な子どもたちで、授業には真剣に耳を傾けていました。
質疑応答では、質問が途切れることなく、先生が驚かれるくらい子供達からのたくさんの質問がありました。
また、講演後に子どもたちからの感想も届きました。
-----子どもたちの感想より-----
・岐阜県でも、数百人の人たちが感染していることが分かり、驚きました。
・岐阜県にもエイズ患者がいることを知って、他人事ではないと思いました。
・薬を飲まなかったら、免疫が無くなるというのは、とても怖いことだと思った。
・HIVは主に血液によって人に移るということを知りました。
-----今回の講演で受けた質問の一部をご紹介-----
Q. HIVはいつからあるのですか?
A. エイズ患者は最初に発見されたのはアメリカのニューヨークやロサンゼルスで、1980年代です。若者が老人のような状態になって死に至ってしまうという症状が問題となりました。アフリカからこの病気がきたとも言われていますが、いろいろな説があります。
Q. エイズは薬以外では治せるのですか?
A. 今はよい薬があり、HIVに感染しても長い期間発症を抑えることができますが、ウイルスをなくす薬はまだなく、完治することはできません。
Q. HIV患者を放置したらどうなりますか?
A. 免疫力が落ちていって、エイズを発症してエイズ患者となります。HIVに自分が感染していることを知らずに、体調を崩してから初めてエイズだと知る「いきなりエイズ」が今まさに社会問題となっています。
Q. 患者が多い国はどこですか?
A. 一番多いのはアフリカです。多い国では3分の1くらいがHIVに感染していて状況は深刻ですが、世界の国々が薬や教育による援助を行った結果、新しく感染する人は減ってきています。
Q. エイズ患者は減ったことはありますか?
A. 欧米などでは、減少傾向にあった時期があり過去の病気のように思われていますが、また近年増えてきています。人々が注意しなくなったことが原因と考えられます。日本も増え続けています。
Q. HIV感染者の少ない国はどこですか?
A. オーストラリアが少ないです。早くから教育による対策を徹底していました。
CATEGORY:エイズ予防講演(教育現場にて)