大野町立西小学校にて、小学6年生の児童を対象にエイズ予防講演を行いました。
◆大野町立西小学校(2018年10月29日)
財団では、「エイズの最良のワクチンは教育である」という考えに基づき、地元の小中学校、高等学校などと連携し、対話を通じた草の根エイズ予防活動に努めています。
講演は体育館で行われたのですが、講演が始まるの前の掃除の時間を利用して、子供たちが校長先生と一緒に自分たちでイスを並べるなどして準備をしてくれました。広い体育館でしたが、椅子を前に近いところに並べてもらったので、子ども達との距離も近く感じられました。
子ども達は、父兄の方たちが後ろで見ているということで若干緊張しているようでしたが、皆さん真剣にノートを取ながら話を聞いている様子でした。後半は、徐々に緊張がほぐれてきたのか、質疑応答では次々と手が上がり、積極的に質問していました。
-----今回受けた質問の一部をご紹介-----
Q. 岐阜県はHIV感染者は少ないほうですか?
A. 日本の中では少ないほうで、やはり東京などの都会が多いです。しかし岐阜県でも報告数は毎年確実に増えています。また、今は飛行機でどこへでも行ける時代。世界は狭くなっており、仕事で海外に行く人も多く、東南アジアでは増えているので、どこに住んでいても気をつける必要があります。
Q. 薬を飲み忘れるとどうなるのですか?
A. 薬を飲むことでウイルスの増殖を抑えることができるので、1日でも飲み忘れると、抑えることが出来なくなり、どんどん増えてしまいます。
Q. エイズはいつ発見されたのですか?
A.1980年代くらいから、ニューヨークなどで老人しかかからないような病気が若者の間に蔓延し始めたが、原因がわかりませんでした。病気が認識されたのはその頃から。その原因がHIVというウイルスだということを突き止めたのがモンタニエ博士です。
Q. HIVの薬はどこの病院でももらえるのですか?
A. 感染が心配になったら、各地域の保健所にて無料匿名で調べることができます。今は30分から1時間で調べてもらえる即日検査があります。検査が陰性であればHIVを持っていない、陽性であれば再度詳しい検査を病院でしてもらうための相談に保健所がのってくれるので、そこで治療について決定します。
CATEGORY:エイズ予防講演(教育現場にて)